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〈 “岸田包囲網”が着々〉茂木幹事長、菅前首相らが水面下でうごめくなか、崖っぷちの岸田首相の次の一手は?「首相は“一か八か解散”しかねない。でも、やったら自民党は終わりだ」

4月28日投開票の3補選は、永田町の大方の予想どおり、不戦敗も含めた「全敗」に終わった自民党。党内の動揺が収まらないなか、岸田文雄首相は大型連休中にフランスやブラジル、パラグアイを訪問。フランスでは、同国でも人気の日本の少年漫画を題材にした江戸切子のグラスやこけしマクロン大統領らに贈る“クールジャパン外交”を展開した。だが、6日に帰国した首相を待ち構えていたのは「岸田包囲網」だった。

〈 “岸田包囲網”が着々〉茂木幹事長、菅前首相らが水面下でうごめくなか、崖っぷちの岸田首相の次の一手は?「首相は“一か八か解散”しかねない。でも、やったら自民党は終わりだ」

お得意の「解散風あおり」も封印

「課題について結果を出すことが重要だ。それ以外は現在考えていない」

5月4日、訪問中のブラジル・サンパウロでの内外記者会見で、衆院解散について問われた首相は、淡々と語った。

出発前、30日の記者団の取材には衆院解散について「まったく考えていない」と厳しい表情で答え、これまでの「今は考えていない」から「今は」が消えていた。いずれにせよ、かつて解散風をあおっていたような余裕はなくなっている。

全国紙政治部記者はこう解説する。

「これまで首相は解散について問われたときにニヤリと笑みを浮かべることもあり、解散権をちらつかせることで、求心力を保ってきたのです」

それが、「まったく考えていない」と変化した背景には何があったのか。

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